令和5年度 健康経営度調査票 改訂点の背景を知ろうシリーズ② ~業務パフォーマンス指標の開示~
調査票の改訂点の背景を知ろうシリーズ第2弾です。
第1弾はこちら
「令和5年度 健康経営度調査票」
今年の変更内容まとめや概要については、こちらの記事をご覧ください。
今回は、変更ポイントの中の、「業務パフォーマンス指標の開示」について背景や狙いについてまとめていきます。
目次[非表示]
- 1.アブセンティーイズムとは
- 2.プレゼンティーイズムとは
- 3.ワークエンゲイジメントとは
- 4.今回の改訂の背景
- 5.まとめ
第9回健康投資WG資料 改訂ポイントについて
業務パフォーマンスは何を指しているのか・・・
・アブセンティーイズム
・プレゼンティーイズム
・ワークエンゲイジメント
です。
「業務パフォーマンス指標とその測定方法」を開示しているか
ホワイト500認定認定要件に
アブセンティーイズムとは
健康問題による仕事の欠勤(病欠)を意味しています。
そもそも稼働ができていない状態です。
プレゼンティーイズムとは
欠勤にはいたっておらず勤怠管理上は表に出てこないが、健康問題が理由で生産性が低下している状態を意味しています。
たとえば、
・花粉症がひどくて業務に集中できない
・メンタルの不調で仕事への意欲がわかない
・肩こり腰痛、がん性疲労で仕事がはかどらない
などをさします。
ワークエンゲイジメントとは
従業員が仕事に対してポジティブな感情を持ち、充実している状態を指します。
ワークエンゲージメントについてはこちらの記事をご覧ください。
今回の改訂の背景
今後の健康経営の普及に関しては、健康経営のメリットを拡大することが重要。
指標が洗練されてきてはいるものの、財務インパクトの大きさや、アブセンティーイズム等の指標の改善に影響を与える要素が
明らかになっておらず、学術領域で検討されている状況のため、推進していく必要がある。
次のステップとして、ワークエンゲイジメントは重要になってくる。
人的資産を高めるための健康経営は更に重要視されていくだろう。
企業の経営陣が内部の課題を認識し、社内で共有し、かつ対投資家のみならず、従業員に責任をもって改善することの表明が重要である。
健康経営に配慮した良い会社だというだけではなく、その改善を目指して社の問題を認識し、
しっかり努力して行こうとする前向きな会社として広がっていくとよい。
健康・医療新産業協議会 健康投資WG(第 9 回) 合同開催 日本健康会議 健康経営・健康宣言 10 万社WG (第 4 回) 議事要旨
「従業員の健康投資の重要性は理解するものの、優先度が上がらない。」
「投資対効果が分かりづらい。」
といった反応はいまだに多く、健康経営に進められない理由として
お声を聞くことがあります。
人的資本経営や、非財務情報の開示が進む今、パフォーマンス指標を社外に開示し、健康経営を通して
改善・向上を目指していくことがより大事になってきます。
まとめ
今回からホワイト500の認定においては、必須項目となった、パフォーマンス指標について、
皆様は取得・社外への開示はされてましたでしょうか。
昨年の調査票でも、評価には使われなかったもののアンケートとして取得がされており、各社の測定方法などが「ACTION!健康経営ページ」に掲載されております。
健康経営度調査から(R4)
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FiNC for BUSINESSでは、
ストレスチェック(57問)に加え、
ワークエンゲイジメント・プレゼンティーイズム・アブセンティーイズムが取得できるようなサーベイをご用意しております。
1回のタイミングで、エンゲイジメントやプレゼンティーイズム・アブセンティーイズムが数値化できることで、
管理者側の受験の後追い、管理の工数削減
従業員側の受験の手間が少なく行って頂くことが可能です。
今後、パフォーマンス指標の数値化・開示を検討されている場合は是非お話しさせて頂けますと幸いです。
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