社員の運動習慣を定着させるには？ウェルビーイングを高めるアプリ活用と導入3ステップ

「健康経営の一環としてウォーキングイベントを開催したが、参加するのは元々元気な社員だけ」 「集計業務がExcelの手作業で、人事部の負担だけが増えていく……」

従業員規模が300名を超えたあたりから、このような「施策の形骸化」と「管理業務の肥大化」に頭を抱える人事労務担当者様が増えています。

経済産業省が推進する「健康経営」において、社員の運動習慣獲得は重要項目ですが、その運用のために担当者が疲弊してしまっては本末転倒です。運動習慣を組織に根付かせるために必要なのは、精神論ではなく「従業員が自ら使いたくなる仕組み（アプリ）」と「管理者が楽になる仕組み（システム）」の両立です。

本記事では、従来の施策が失敗する理由を紐解きながら、コストを抑えつつ全社的な運動習慣をつくるための具体的なロードマップを解説します。

なぜ今、企業が社員の「運動習慣」に介入する必要があるのでしょうか。単なる福利厚生ではなく、経営戦略としての意義を確認しましょう。

プレゼンティーイズムの解消と生産性向上

運動不足は、メンタルヘルスの不調や生活習慣病のリスクを高めます。これは、出勤しているにもかかわらず心身の不調でパフォーマンスが低下している状態＝「プレゼンティーイズム」を引き起こす最大の要因の一つです。 適度な運動習慣を持つ社員はストレス耐性が高く、生産性が安定しやすいことが多くの研究で示されています。 （出典：厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」）

組織コミュニケーションの活性化

部署の垣根を超えたウォーキングイベントや、チーム対抗の運動プログラムは、リモートワークで希薄になりがちな社内コミュニケーションを活性化させます。共通の話題（歩数やランキング）が生まれることで、心理的安全性も高まります。

「健康経営優良法人2025」認定への寄与

経済産業省の「健康経営優良法人」認定要件において、「運動機会の増進に向けた取り組み」は必須かつ重要な評価項目です。制度として実施するだけでなく、実際の「実施率」や「改善効果」をデータで可視化することが、対外的な評価（ブランディング）にも繋がります。 （出典：経済産業省「健康経営優良法人認定制度【認定基準】」）

いきなり「明日から毎日1万歩歩きましょう」と号令をかけても、社員は動きません。行動変容理論に基づき、以下の手順で計画を進めることが重要です。

Step1. 現状把握と課題の明確化

まずは社内の健康課題を特定します。

• 健康診断結果（肥満率、血圧など）の経年分析

• アンケートによる現在の運動頻度調査（「週2回以上」など）

これらを基に、「運動不足層を10％減らす」「全社の平均歩数をプラス1,000歩にする」といった具体的なKGI/KPIを設定します。

Step2. 「楽しさ」を重視した施策選定

ここが最大の分かれ道です。「ジムの法人契約」や「単発の運動セミナー」は、元々関心のある層しか利用しません。 無関心層（運動したくない層）を動かす鍵は「ゲーミフィケーション（ゲーム要素）」です。

• リアルタイムの歩数ランキング

• 歩くだけで貯まるポイント（デジタルギフトへの交換）

• 部署対抗戦などのイベント要素

「運動しなさい」ではなく、「楽しんでいたら結果的に動いていた」状態を作るのが理想です。

Step3. 管理・運用フローのDX化（一本化）

紙の記録表やExcelでの集計は、規模が大きくなるほど破綻します。

• 歩数データがウェアラブル端末やスマホから自動連携されるか

• ランキングがリアルタイムで更新されるか

• 担当者が手動で集計する必要がないか

これらを満たすデジタルの仕組み（アプリ×管理システム）を導入段階で検討すべきです。

従来の方法と、アプリを活用したDX施策では、効果とコストにどのような差が出るのでしょうか。

なぜ「システム」だけではうまくいかないのか

多くの企業が陥る罠が、「高機能な健康管理システム」を導入して満足してしまうことです。しかし、システムは管理者のためのものであり、従業員にとってはメリットがありません。 従業員が毎日使いたくなるUI/UXを持った「アプリ」が入り口でなければ、データは集まらず、行動変容も起きないのです。

ここで、多くの企業様が抱える「コストと機能のジレンマ」を解決する新しい選択肢をご提案します。

通常、従業員向けの「ヘルスケアアプリ」と、人事向けの「健康管理システム（ストレスチェックや健診管理）」は別々の契約が必要で、コストが二重にかかるのが一般的です。

FiNC for BUSINESSなら「システムは標準装備」

FiNC for BUSINESSの最大の特長は、累計1,200万ダウンロードの実績を持つ「従業員が使いたくなるアプリ」を導入いただければ、裏側の「高機能な管理システム」が追加費用なし（標準装備）で利用できるという点です。

• 従業員へのメリット: スマホを持って歩くだけでポイントが貯まり、食事や睡眠もAIがアドバイス。楽しくて続く。

• 管理者へのメリット: アプリから吸い上がったデータ（歩数、健診結果、ストレスチェックなど）が自動でシステムに連携。Excel管理から解放されます。

つまり、「アプリの料金だけ」で、バラバラだった健康管理業務を一本化し、コスト削減とDXを同時に実現できるのです。

社員の運動習慣化は、強制力ではなく「自発的な行動」を引き出すことで達成されます。また、それを支える人事部の管理体制は、持続可能で効率的でなければなりません。

1. Excelや紙の管理をやめ、デジタルへ移行する。

2. 「管理システム」にお金を払うのではなく、「従業員が使うアプリ」に投資する。

3. その結果、管理機能がついてくるサービスを選ぶ。

これが、コストを抑えながらウェルビーイング経営を成功させる最短ルートです。 もし、「今の管理システムが高い」「アプリを入れたいが高くて手が出ない」とお悩みであれば、ぜひ一度FiNCの仕組みをご覧ください。