健康経営で活用する健康管理アプリのメリットと選ぶポイント
2023年11月8日、日本経済新聞社
「健康経営、最新テクノロジーで 従業員の働きがい向上」
の記事にて、
人的資本経営の重要性が高まるなか、人材が能力を発揮する基礎となる健康の価値が改めて見直されており、
健康関連費用は前年度比3.9%増(3年連続増加)
特にテクノロジーを駆使した施策が目立ち、
従業員のウェルビーイング(心身の健康や幸福)向上に関連して、
定期健診結果などの健康医療情報を分析し効果的・効率的な施策に繋げる取組みについては、
「アプリを配布し、健康関連データを取得・測定」が34.1%に上っている。
との記載がありました。
そんな状況を踏まえ、健康経営の取組みの一環として、
健康管理アプリを企業が導入するメリットや、
選ぶ際のポイントをご紹介します。
目次[非表示]
- 1.健康経営で担う健康管理アプリの意義
- 1.1.従業員の健康促進と生産性向上
- 1.2.医療費の削減
- 1.3.従業員のエンゲージメント向上
- 1.4.ブランドイメージの向上
- 1.5.データ分析による効果的な施策立案
- 2.健康管理アプリ活用のメリット
- 3.健康管理アプリを選ぶポイント
- 4.まとめ
健康経営で担う健康管理アプリの意義
冒頭であげていたように、健康経営の取組みとして健康管理アプリを活用される企業が増えています。
そもそも健康管理アプリの意義としては、どんなことがあるのか…
従業員の健康促進と生産性向上
健康管理アプリは従業員の健康管理を支援し、予防医療や健康増進活動を促進します。健康な従業員は仕事に集中しやすく、生産性が向上する傾向があります。
医療費の削減
健康管理アプリを利用することで、従業員が健康に気を配り、早期の健康問題に気付くことができます。これにより、医療費や休業補償などのコストを削減することができます。
従業員のエンゲージメント向上
健康管理アプリを通じて従業員が自身の健康に対する責任を感じるようになり、企業へのエンゲージメントが高まる可能性があります。また、健康増進活動を通じてチームビルディングやコミュニケーションを促進することもできます。
ブランドイメージの向上
健康管理アプリを導入することで、企業は従業員の健康を大切にする姿勢を示すことができます。これは企業の社会的責任を果たす一環として、ブランドイメージ向上につながる可能性があります。
データ分析による効果的な施策立案
健康管理アプリは従業員の健康データを収集し、分析することができます。これにより、従業員の健康状態や健康リスクを把握し、効果的な健康増進施策を立案することが可能になります。
「2.医療費の削減」は健康保険組合様が健康管理アプリを導入する意義として強い印象です。
最終的な意義としては、上記5点のようなものが上がりますが、
企業で健康管理アプリを導入することで具体的に何ができるのか。
アプリでできることや導入目的としては、主に下記が多いです。
- 健康に興味関心を持ってもらう
- 自己管理を促す
- 運動習慣の改善
- 食習慣の改善
- 睡眠習慣の改善
- 適正体重維持者率(BMI25未満の割合)の増加
- コミュニケーション促進
- メンタルヘルス対策
- 喫煙率低下
- 適正飲酒の促進
このような要望に対応すべく、健康管理アプリは
①多くの機能を備えたアプリ
②特定課題に特化したアプリ
例)睡眠・歩数等
に大きく分けられます。
健康管理アプリ活用のメリット
新型コロナウィルス感染症を機に、多くの企業でリモートワークができるようになりました。
従来のオフラインでの健康増進施策では、在宅勤務や全国に従業員がいる企業等で、参加できない従業員がでてしまいます。
そこで、アプリを利用することで、全国の従業員が同じイベント(歩数イベント等)にリアルタイムで参加できるメリットなどがあります。
アプリを利用するとなると、スマートフォンをお持ちでない方の対応を懸念されるご担当者も多くございますが、直近の普及率をみると9割を超えてきています。
また、従業員の生活習慣の傾向把握としてもアプリが役に立ちます。
平均歩行量や、朝食の摂取割合、睡眠時間等
記録された生活ログから傾向を見ることが可能です。
※従業員個人ごとのデータを会社が把握するには、個人情報の為、従業員からの同意が必要です。
最近では、健康経営度調査票でアプリ等で求められる要素も増えてきています。
例えば、「食生活の改善」「運動機械の増進」「コミュニケーションの促進」に対応ができます。
「健康無関心層の方にいかに健康に興味を持っていただき、
行動変容を促せるか」
これは、健康経営銘柄をとられている企業でも永遠のテーマとも言えます。
健康に関心の高い従業員は会社からのアプリ提供がなくとも、普段から自己管理の徹底が行えます。
企業として、アプローチしたいのは、健康無関心層の方々です。
同僚・家族などの周囲からのサポートや、普段の生活のなかで自然に自身の生活データが可視化できるような仕組みが、行動変容には必要になると考えています。
健康管理アプリを選ぶポイント
では、実際に企業として健康管理アプリを導入する際に、どんなところをポイントに選ぶと良いのでしょうか。
健康経営戦略マップを作成されていればそれを基に、
どんな課題を解決するためにアプリを入れるのか。
特定テーマで課題が明確であれば、
睡眠・歩行といった領域に特化したアプリでの改善アプロ―チが有効です。
一方、多くの従業員にまずは興味や関心を持ってもらいたい。
BMI減少・体重管理を行ってもらいたい。
といった場合、多様性が求められるなか、健康に興味・関心を持つきっかけは人それぞれです。
・健康に関する知識が増える
・自分の体の状態が数値化・可視化される
・インセンティブが出る
・周りのメンバーと一緒に取組める
等々
多くの従業員が、まずは興味関心をもって取り組めるよう、多様な機能できっかけを作るのは一つ大事な要素と考えています。
(FiNCでは、アプリに自動連動するオリジナルの体組成計の配布も行っています)
また、登録率・継続利用の割合も継続して使っていただくには、重要な数値となります。
いくら多機能なアプリを入れても登録率・利用率が数%であれば、アプリ利用での効果は限定的になってしまいます。
まとめ
アプリの導入については、
・どんな課題を改善するためのアプリ導入なのか。
・従業員が興味関心をもって取り組める内容か。
・継続して使ってもらえる内容か。
・投資に対して、しっかりと成果が見込めるアプリか。
といった点で検討、選定を頂くと良いです。
健康管理アプリについては、健康保険組合から企業負担0円で使えるものや、自治体 提供の利用料が安価なアプリも増えてきています。
企業独自での取組みや数値把握がしづらい点もありますが、費用を抑えて自社が取組みたい課題の解決につながるものであれば、高いコストをかけて企業で契約することもないと考えています。
あくまでも健康経営・健康管理アプリは手段の為、
健康経営を通して、目指す姿に向けて、適切な投資・サービス内容かを見極めお取組みください。
FiNCでは、一般消費者向けに累計1,200万ダウンロードの実績を持つ
「FiNCアプリ」をベースに、
企業の健康経営で求められる機能等を盛込んだ形で、企業様へサービス提供を行っております。
多くの従業員に健康に対し興味関心を持っていただけるよう、
・身体の多くの情報を一元管理できるライフログ機能
・健診結果表示
・インセンティブ機能
・ゲーミフィケーション(ゲーム要素)
・コミュニケーション機能
・イベント機能
・企業独自ページ
・健診数値改善プログラム
・管理機能
等々
機能をご用意をしております。
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