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【健康経営 産業医の選び方】失敗しない「委託・契約」とコストを抑える5つのポイント

この記事でわかること

  • 無駄なコストを抑えながら、従業員の健康増進に貢献する産業医の最適な選び方

  • 産業医との契約・委託でトラブルを避けるための具体的な注意事項と費用相場。

  • 産業医の活動を形骸化させず、人事・システムと連携させて効果を最大化するノウハウ。

5つの決定版ポイントで健康経営を成功に導く産業医の「選び方」

「健康診断のデータはExcel、ストレスチェックは別のシステム。その上に産業医面談の情報も紙で管理……。」

実務ご担当の皆様は健康情報を管理する「管理地獄」に直面し、さらに複数のベンダーへのコストがかさんでいるのではないでしょうか。

産業医の選任は企業の義務です。
しかし、「とりあえず契約している」だけの形式的な活動になっていませんか?

真に健康経営を成功させるには、「コスト削減」と「機能向上」を同時に実現する産業医選びと、その後の「人事・システム・産業医」の連携体制構築が鍵となります。

この記事では、あなたの抱える管理地獄とコストの悩みを解決し、従業員の具体的な行動変容を促す、真に価値のある産業医を見つけるための5つの決定版ポイントを解説します。

▼「やらされる健康経営」から「自走する健康経営」へ

フィードバックシートから始める主体的な健康行動が生まれる健康経営”の設計方法

産業医制度の概要と選任の法的要件を正しく理解する

法的義務と投資の対比

まずは、産業医の選び方の第一歩として、選任の基本ルールを再確認しましょう。これが曖昧だと、後の契約で不要なコストや手間に繋がりかねません。

従業員数による「選任義務」の基準

事業場(オフィスや工場など、一つの活動単位)の従業員数によって、産業医の選任義務が定められています。

  • 従業員50名以上: 産業医を選任することが法律(労働安全衛生法)で義務。

  • 50名〜999名: 1名以上の嘱託産業医の選任で可。

  • 1,000名以上: 1名以上の専属産業医の選任が義務。

産業医の役割を「コスト」ではなく「投資」と捉える

産業医の業務は多岐にわたりますが、健康経営の観点では「義務を果たす」だけでなく、「従業員の健康リスクを下げ、生産性を高めること(投資)」という視点が重要です。

健康経営優良法人認定を目指す企業にとって、産業医の積極的な関与は必須要件となりつつあります。

健康経営を加速させる産業医の「選定ポイント」3つの能力軸

3つの要素のベン図

多くの企業が陥りがちなのが「近所の先生だから」という安易な産業医の選び方です。健康経営を成功させるには、以下の3つの能力軸を持つ専門家を選んでください。

【専門性】職場特有のメンタルヘルス・労働衛生への深い理解

単なる一般診療ではなく、企業の現場特有の課題(長時間労働、ハラスメント、休職・復職支援)への深い知識と実績が必要です。

  • チェックポイント:

    • 休職・復職判定の明確なガイドラインや、EAP(従業員支援プログラム)との連携実績があるか。

    • ストレスチェック後の高ストレス者への面談実績が豊富で、早期の職場復帰を支援するノウハウを持っているか。

【マネジメント能力】人事・経営層への「データに基づく」提言力

産業医の意見が経営に活かされなければ、健康施策は形骸化します。人事担当者と協力し、データ(健診結果やストレスデータ)に基づき、経営層へ健康施策の重要性をロジカルに提言できる能力が求められます。

  • チェックポイント:

    • 衛生委員会で具体的なデータに基づいた提案ができるか。

    • 「健康データを一元化するシステム」との連携に前向きであるか。

【行動変容促進力】従業員に寄り添い、具体的な動機付けができるか

これが健康経営の効果に直結する最も重要な要素です。どんなに優れたシステムや施策も、従業員が使わなければ意味がありません。産業医が面談や指導を通じて、従業員個々のライフスタイルに合わせた行動変容を促せるかが、効果のカギを握ります。

  • チェックポイント:

    • 単なる指導ではなく、健康アプリやツールを活用した継続的なフォローアップの提案があるか。

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コスト高を防ぐ!契約・委託時の「費用と業務範囲」の注意事項

複数のベンダーと契約していてコストがかさんでいるという課題は、産業医契約でも起こりがちです。契約時には、業務範囲と費用の明確化を徹底し、将来的なコスト増大を防ぐことが重要です。

委託・契約時に確認すべき業務範囲と費用

  • 業務範囲の明確化:

    • 月々の訪問回数、滞在時間、面談件数の上限を明記する。

    • 衛生委員会への参加、職場巡視、時間外の対応(緊急時)の費用は、月額報酬に含まれるのか、別途費用が発生するのかを明確にする。

  • 契約形態の検討:

    • 直接契約: 企業の事情を深く理解してくれるが、報酬は高めになる傾向がある。

    • 紹介機関・委託: 費用は抑えやすいが、産業医の交代リスクや、企業へのコミットメントが薄くなる可能性も考慮が必要。

業務効率化と効果を両立させる「連携体制構築法」

産業医の活動が形骸化する最大の原因は、人事・産業医・健康データの連携が断絶していることです。バラバラな業務を一本化し、人事労務担当者の「管理地獄」から脱却するための連携体制が必要です。

健康データを「単一システム」で一元化する

  • 健診結果、ストレスチェック、産業医面談記録単一のクラウドシステムで管理することが大前提です。

  • これにより、人事担当者は紙やExcel管理から解放され、産業医も面談時に従業員の健康状態を瞬時に把握できます。
    (出典:厚生労働省の労働安全衛生法改正に伴う健康情報管理指針)

産業医とアプリデータを連携させる仕組み

個人情報保護に配慮しつつ、従業員の同意を得て、日々の健康活動データ(例:アプリの歩数、睡眠データ)を産業医と共有する仕組みを構築しましょう。

これにより、産業医は「面談時の短い時間」だけでなく「日常の生活習慣」を根拠に、具体的な行動変容のアドバイスが可能になります。これが、単なる義務の遂行ではない、真の健康経営における産業医の選び方です。

シームレスな連携図

成功事例に学ぶ!「アプリ×システム」連携で効果を最大化した事例

ここまでお読みいただいた人事労務担当者のあなたは、次のような疑問を持たれたかもしれません。

「データ連携システムは必要だが、どうせ高機能なシステムは高額で、従業員はまた使ってくれないのでは?」

この課題を解決できるのが、FiNC for BUSINESSが提供する独自の「アプリがメイン、システムは標準装備」の戦略です。

💡 FiNCなら、アプリの料金だけで、これら全ての管理機能が利用可能です。

FiNC for BUSINESSは、累計1,200万DLの実績を持つ従業員が喜んで使う健康増進アプリがサービスの中核です。

  1. 従業員はアプリを楽しく使う: 日々の健康習慣が自然と身につく。

  2. そのアプリの料金内で、人事労務担当者が求めていた高機能な健康管理システム(健診・ストレスチェック・産業医面談記録の一元管理)が追加費用なしで標準装備されています。

つまり、「高機能な管理システムにお金を払う」という従来の形ではなく、「従業員が喜ぶアプリを導入すれば、管理システムが追加費用なし(アプリ料金内)でついてくる」という圧倒的なコストメリットが実現します。

この仕組みがあるからこそ、データがアプリを通じて自発的に集まり、そのデータを産業医と連携することで、管理コストの削減従業員の行動変容促進を同時に期待できます。

まとめ・アクション

本記事では、健康経営を成功に導く産業医の選び方から、その後の委託・連携体制構築法まで、5つの決定版ポイントを解説しました。

最も重要なアクションは、「管理業務とコストを一本化するシステム」の検討です。産業医と高機能なシステムを連携させることが、あなたの「管理地獄」を終わらせ、従業員の健康を本質的に改善する鍵となります。

FiNC for BUSINESSなら、アプリで従業員を動かしつつ、管理システムは追加費用なしでご利用いただけます。まずは以下の資料をご覧になり、コスト削減と機能向上の両立を実現する方法をご確認ください。

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FiNCコンサルティングチーム
FiNCコンサルティングチーム
成果の出る健康経営の推進に向けて、法的な対応の効率化、結果の見方から改善施策、目標設定まで幅広く対応しています。 年間150社近くの中堅大手企業様とお話をさせていただいております。 健康経営コンサルティング自己宣言( https://finc.com/news/qNPaVPr6 )

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